法定福利費等の増大により退職金の比重は小さくなっていく。
○『退職金診断もやります』
川上労務センター
 退職金制度の種類とその内容
退職金制度はいくつかの種類・タイプ・計算方法により分類されます。それぞれどんな技術・メリット・デメリットがあるのか紹介します。
種 類 タイプ 計算方法
@基本給連動型 確定給付型 基本給×支給月数
A定額制 勤続○年で○○○円
Bポイント制 累積ポイント×単価
C別テーブル方式 基本給を別運用
D確定拠出型 確定拠出型 役職別に掛金○○円
E前払い型 積立相当額を前払い
@基本給連動型退職金
メリット
・民間企業の7割が採用している。
デメリット
・年功序列で運用されている基本給に連動して、退職金が計算されるため、退職金も年功に流れやすい。
・基本給連動型では、将来額(将来債務)が不明。
・基本給と退職金制度が連動していると、賃金制度の変更が阻害される。
A定額制退職金制度
メリット
・メンテナンスが簡単である。
デメリット
・会社に対する貢献度が反映されない。
(但し、役職者については、功労加算を別枠で上乗せして支給すれば足りる。)
Bポイント制退職金制度
メリット
・勤続ポイント・役職ポイントのバランスで、年功的にも能力主義的にも対応可能であり、会社に対する貢献度も反映されやすい。
デメリット
・運用面で、退職者が社内でどのような経歴を経てきたのかという人事記録を長時間明確に残しておく必要があり、煩雑である。
C別テーブル方式退職金制度
退職金算定専用基本給×退職時の勤続年数に応じた支給月数
労働組合等から従来の支給月数を守って欲しいという要求の中で、この方式を採用されることが多い。
D確定拠出型退職金制度
@〜Cのタイプは、退職金支給額を決める方式であるのに対し、退職金支給額は決めずに掛金をいくらにするかを定める方式を 「確定拠出型」と呼ぶ。
メリット
・企業が退職金積立の運用リスクを負わない。
・会社の貢献度を反映させやすい。
・メンテナンスが簡単である。
デメリット
・60歳前は引き出しができない。
・投資教育の負担や管理コストがかさむ。

 身の丈に合った退職金額はどう決めるの?
公務員は3,000万、大企業は2,000万。では、我社の退職金の水準は?いくらが妥当なのでしょうか?
退職金の水準をいくらにするかは大きなテーマです。
従来の様に運用利回りが高利回りであれば、高い退職金を提示することも可能でした。
退職金の水準
は、
退職金掛金額
運用利回り
によって決まるのです。
・毎月無理なく負担できる掛金の水準に、適正な運用利回りを見据えることが重要です。入社40年間、退職金掛け金10,000円を1%の運用利回りで算定すると、受け取れる退職金はで600万円弱という水準になります。幹部社員には低すぎるかもしれませんが、一般社員には充分な水準となります。
 退職金の制度改定(不利益変更)はどう進める?
退職金制度は過去にさかのぼって退職金を減らす、退職金規程を改定すること(既得権)はできません。しかしながら、将来発生する退職金(期待権)の変更は可能なのです。